CAFERING

「CAFERING  SALON vol.01」SDGsイベントレポート

2023.06.19
EVENT

輝く未来のためのスモールラグジュアリーな集い
「CAFERING  SALON vol.01」

202210月、CAFERING 銀座本店にて第一回「CAFERING  SALON」が開催されました。
今回のテーマは「ライフスタンス in 2030」。

2030年というそう遠くない未来から“今”を変えるとしたら、私たち一人一人に何ができるのか。
日本ノハム協会理事長の神田尚子さんと、FUMIKODA代表の幸田フミさんに、SDGsへの取り組みについてお話いただきました。

「環境にも持つ人の気持ちにも優しいバッグを」
 幸田フミさん

「エシカル × 伝統工芸 × テクノロジー」をコンセプトにしたブランドFUMIKODAでビジネスウーマン向けのバッグをプロデュースしている幸田フミさん。
ブランドを立ち上げたのは、IT関係の仕事で働く中でご自身が持ちたいバッグがなかったことがきっかけでした。
「書類やPCなど必要な荷物を入れても軽くて持ちやすく、雨の日でも心配のいらない丈夫なバッグが欲しい、という思いからスタートしたのですが、バッグの製造工程を調べる中で、革をなめすにはたくさんの化学薬品を使い、その汚水が途上国で河川を汚していることを初めて知りました。
自分で一から手掛けるのであればデザインや機能性だけでなく、ものづくりの背景においても持っていて気持ちのいいバッグを作りたい、という思いから人工皮革を採用。バッグを作る時に出た歯切れは障害者支援施設に制作をお願いしてコインケースやコードバンドとして活用しています。
また、飽きてしまったバッグは私たちにお戻しいただければメンテナンスして就職活動中の若い世代に寄付する、という再利用サービスも行っています。
ファストファッションという言葉がありますが、これからの私たちに必要なのはその逆で、長く大切に使っていただける「Slowファッション」ではないでしょうか。仕組みを工夫することでSDGsに貢献できることはまだまだある気がしています」

 

「SDGsは一人一人の“生き方”を映し出す鏡」
 神田尚子さん

一方の神田尚子さんは京都に本社を構えるウエディング事業の会社の二代目。
「ブライダルはもともと、人生で最も幸せなシーンをお手伝いする仕事です。創業社長から事業を継承する中で、関わるお客様だけでなくすべての人を、そして人間以外までも喜ばせることにならないかと考え、国連大使に直談判して、“harm(害)noを、誰も傷つかない未来へ”という意味を込めて日本ノハム協会を設立しました。
経済の成長はもちろん大切ですが、そろそろ私たちは大量生産〜大量消費〜大量廃棄とは違う形の考え方、生き方にバリューチェンジするべきです。
「日本ノハム協会」では、中堅・中小企業のSDGs活用術においてのトータルコンサルティングを行っていますが、企業単位だけでなく個人単位での生活の中…たとえばバッグやジュエリーを選ぶ時にも、ものづくりの背景を確認して納得のいくものを選ぶような消費行動で自分自身の価値観をあらわして行っていただきたいと思います。
東京・永田町で経営しているレストラン「Nœud. TOKYO(ヌー. トウキョウ)」では、食材・メニュー・空間のすべてでサステナブル を目指しています。フードロスをゼロにするためにニンジンの皮やヒゲも食材として使う。そのためには無農薬の野菜でなければいけない、コストがかかりがちな無農薬野菜を安定して使用するにはどうすれば良いか…一つ取り組むと次の問題点が見えてきて考えさせられることも多いですね。
2020年から小学校でもSDGsについて学ぶ授業が始まりました。その子どもたちがあと10年すれば社会に出てきます。誰かがやってくれる遠い未来のことだと呑気に構えていると、すぐに置いていかれてしまいます。SDGsという次の社会の主流となる価値観にいち早く触れ、一人一人ができることから行動を改めていかないと未来に地球は残っても、人は残らないかもしれません」

 

「小さな意識のチェンジで社会を、未来を輝かせて」
 青木千秋

最後にCAFERING代表の青木千秋からもご挨拶させていただきました。
「一時期“おもてなし”という言葉が注目されましたが、私たちは人に対する気遣いはできているけれど環境に対する気遣いには、まだまだ至っていないのだと思います。
CAFERINGでも2023年春から「サステナブルリング(持続可能なダイヤモンドリング)」を目指して新しくリモデルサービスがスタートすることとなりました。年齢を重ねていく中でのお好みや似合うデザインの変化に対応して、CAFERINGでお買い求めいただいたエンゲージメントリングをリモデルするサービスです。人生の中でダイヤモンドをめいっぱい楽しんで、次の世代へと受け継いでいただく一つの取り組みです。
先ほど神田さんが早く意識をチェンジしないと乗り遅れてしまうとおっしゃっていましたが、たとえば1999年までは飛行機の中で、2004年までは新幹線の中でタバコが吸えました。あのころ、2020年代にこんなに喫煙に対する意識が変化し禁煙や分煙が徹底するなんて誰も想像できなかったのではないでしょうか。
CAFERING  SALON」の第一回目となった今回は「ライフスタンス in 2030」をテーマにさせていただきましたが、2030年はもう、すぐ目の前です。少しずつ前に進んでいる世界的なSDGsの流れに自分が乗るか乗らないか、考え、感じて行動を起こすきっかけやヒントにしていただけましたら幸いです」

 *CAFERINGの「サステナブルリング(リモデルサービス)」については近日公開予定です。


【神田尚子】
日本ノハム協会理事長
2020年国連SDGsの組み合わせによる世界初の認証団体一般社団法人日本ノハム協会設立。著書に『最先端のSDGs「ノハム」こそが中小企業の苦境を救う』がある。
https://noharm.or.jp/

【幸田フミ】
株式会社FUMIKODA代表「エシカル × 伝統工芸 × テクノロジー」をコンセプトにビジネスウーマン向けのバッグをプロデュースし、国内外の市場開拓に注力している。
https://fumikoda.jp/


 

日々の暮らしの中で一人一人が賢い選択・賢い消費を始めることが大切、という今回のテーマに合わせて、ドリンクやフードをセレクトしました。

 

・フード「ヤマガタサンダンデロ」 
食を通じて持続可能な未来を目指す奥田政行シェフのイタリアン。イタリアの郷土料理を山形の食材にこだわって提供しています。

・スパークリングワイン「安心院スパークリングワイン」
大分県宇佐市でブドウの栽培から醸造までを一貫して行っているワイナリー。国産のお酒でフードマイレージを減らすことも環境のためにできる小さな一歩です。

・竹製のグラス「リヴェレット」
割れる心配もなく再利用できることに加え、スパークリングワインの泡が優しい口当たりに。

・どら焼き「木挽町よしや」 
コロナ禍に地域の繋がりの大切さを発信する「銀座ものつなぎプロジェクト」をスタートさせた老舗の和菓子屋さん。

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