STORY 5 伝説のプロポーズ(H.Kさん)

STORY5

伝説のプロポーズ(H.Kさん)

妻29歳。結婚して4年目
職業:保育士 (9年目)
性格:明るい、サバサバしてる、考え方が男っぽい、が、可愛いもの大好き♡、多趣味というか色々なことに興味を持つが長続きしない、好きな人とは週に一回遊べば十分、結婚してもお互いに一人で過ごす時間は必要だと思っている

夫31歳。
職業:ペーパーアイテム会社の会社員
性格:明るい、子どもっぽい、ちょっとしたことでよく笑う、友達は人数よりも一人一人との付き合いを大切にする、人を喜ばせるのが好き、考え方は女っぽい、が、本人は決して認めない(笑)、好きな人とは24時間ずっと一緒にいたい、最近になり一人で過ごす楽しさが分かってきたらしい

2005年(20歳)から付き合い始め、2009年で4年が経っていた。私の中では23歳で結婚、25歳で出産という、ありきたりな夢があったが、夢は叶わず6月17日の誕生日で25歳を迎えようとしていた。
その頃は、せめて25歳で結婚したい!という思いが強く相手にもチラっと伝えていたので、言ってくれるとしたら誕生日だろう…と期待を抱いていた。


2009年6月13日(土)私は職場の行事(父親参観日のようなもの)の為、出勤をしていた。当時は2歳児クラスを担当していたので、部屋には0・1・2歳の親子と職員が多く集まり、人であふれている状態だった。

9:30に開始し、触れ合い遊びやゲーム、子どもから親へのプレゼント渡しと予定通り順調に進行し、あと30分程で終わるとホッとしていた…
みんなが軽食を食べ、保育者がパネルシアターの出し物をしていた時だった。

廊下の方で、園長やら主任が突然やってきて、慌ただしさが感じられた。
”何かマズイ事でも?!” ”何か失敗したのか?!”と、私は部屋の隅で様子を見ながら、緊張が強くなっていた。
その直後。出し物をしていた職員から、「これからマジックをしたいと思いまーす!すごい事が起こるよ!お楽しみに♡」という言葉が。

”そっか。マジックでトラブルをうまく解決するのかな”と思うと、一人の男性が現れた。

”えっ?!誰?マジシャンか…、でも雰囲気が違う?
ん〜、あ!体操教室の先生か! あれ?3・4・5歳の親には教室の説明をするっていう話だったけど、ここ0・1・2歳だよ?”などと頭で考えていた。

しかし、その男の人の顔をよーく、よーーく見てみると…
”えっ!!??一也じゃない?!
 いやいや…だってここ保育園だし…。
えっ!?でも一也だよ!なんでここに?! 
あ!飲み物の売り込みにでも来たのかー?やめてって言ってたのに(怒)”
(当時の彼は飲料会社に勤めていて、保育園で買ってくれないかなー。などと話があった)そんな事を頭の中で整理をしていると、隣にいたパートのおばちゃんから、

「やだ!見とれちゃって♡顔が赤いよ♡好みだった?」と突っ込みが入った。
「イヤ…あれ、私の彼氏なんです…」
「え〜!?」
「何でここにいるんだろー?(焦)」というやりとりをしながら彼の方を見ると、何か喋ってる…!よーく聞くと

「今日ある人に伝えたいことがあって来ました」

”えっ!もしかしてプロポーズ!!?
うそーーーーー!!!”

驚きと嬉しさとが入り混ざり、私の頭の中は訳が分からず混乱していた。

そして、
「藤田春奈さん。前に来てください」

その瞬間「おぉー!!」という声と共に、その場にいた保護者や保育者の目が一斉に隅にいた私に集まった。

一度は落ち着いたかのように思えたが、頭の中が再び大パニックに!!
彼の前へ立っている時も

”えっ!えーーー? !本当に一也?
 うそー!何で? どうやって入ったの?
 園長はどうした? てか、みんなに見られてるーー”
と、まだ信じられなかった。

パニックになりながらも彼を見ていると、普段とは違い大緊張しているのが伝わってきた。そして、震える声、緊張で途切れる言葉。しかし、ゆっくりと一つ一つの言葉に思いを込め、そして私を見つめる瞳は真っ直ぐで強い愛を感じた。
そして、私の瞳からは自然と涙が溢れてきた。

「…あなたのその明るい笑顔をいつまでも隣で見ていたい。僕と結婚してください。」

「…はい。」


みんなからの暖かい拍手。祝福の笑顔。
自然と頭の中の大パニックも落ち着き、ホワホワとした暖かい気持ちでいっぱいになっていた。


そして、現在、結婚4年目を迎えたが、今でもこの時期になると話題になり、伝説として後輩たちにも語り継がれている(笑)

伝説のプロポーズ
Shota Fujii